親子交流で子どもの気持ちに配慮して欲しいこと

皆さんは子どもの頃、「親にこれだけは言われたくなかった」という経験はありませんか?

特に離婚や再婚を経験している子どもたちは、周囲の環境の変化のなかで、そうした場面に直面せざるを得ないことが多いのが現状です。

親子交流の支援現場に携わるなかで、私も痛感することが多々あります。親も人間ですから、未熟なゆえについ感情的になったり、悪気のない一言で子どもを深く傷つけてしまったりすることがあります。

今日は、子どもとの関係をより良くするために、特に注意して心がけてほしいポイントを整理してお伝えします。

 

  1. 存在や人格を否定する言葉はNG

これらは子どもの自己肯定感を根底から揺さぶってしまう、最もダメージの大きい言葉です。

  • 「あなたなんて産まなきゃよかった」
  • 「橋の下から拾ってきたんだよ」(冗談のつもりでも、子どもは本気で怯えます)
  • 「本当にお前はダメな子だね」
  • 「誰に似てそんなに性格が悪いの?」

 

私自身も子どもの頃に母から「橋の下から拾ってきた」と言われ、傷ついた記憶があります。親は覚えていないかもしれませんが、言われた側には一生残ることもあるのです。

親子交流の場面では、つい「誰に似たの?」といった言葉が出がちですが、十分な注意が必要です。

 

  1. 他者と比較する言葉はNG

「ありのままの自分」を否定されたと感じさせ、劣等感を植え付けてしまいます。

  • 「お兄ちゃんはできたのに、どうしてあなたはできないの?」
  • 「〇〇ちゃんはあんなに頑張っているのにね」
  • 「○歳ならみんなできるよね?!」

 

  1. 条件付きの愛情を感じさせる言葉

「何かができないと愛してもらえない」という不安を与えます。

  • 「言うことを聞かない子は、パパ(ママ)の子じゃありません」
  • 「テストでいい点取らないなら、どこにも連れて行かないよ」
  • 「勝手にしなさい!」(突き放すニュアンスが強い時)

「勝手にしたら?」はきっと親が言いがちですね。

 

  1. 努力や感情を軽んじる言葉

子どもが勇気を出して伝えたことや、頑張ったプロセスを無価値にしてしまいます。

  • 「そんなことで泣かないの。弱虫ね」
  • 「まだ、赤ちゃんだね」

 

これ「選択理論心理学」(アメリカのウィリアムグラッサー博士)では7つの致命的な習慣に該当します。

相手をコントロールしようとするこれらの習慣は、親子の心の繋がりを断ち切ってしまいます。

人間関係を壊す「7つの致命的な習慣」

批判する
責める
文句を言う
ガミガミ言う
脅す
罰する
褒美で釣る(自分の思い通りに動かそうとする)

親子交流の現場でつい出てしまう「誰に似たの?」は「批判」や「責める」に繋がりますし、「〜しないなら連れて行かない」は「脅し」や「罰」になってしまいます。

では、どうすれば良いのでしょうか? それは、致命的な習慣の代わりに、良好な人間関係を築く「身に付けたい7つの習慣」を選択することです。

 

人間関係を築く「身に付けたい7つの習慣」

傾聴する(子どもの話を否定せずに聴く)
支援する(子どもが困っている時に助ける)
励ます(結果だけでなくプロセスを認める)
尊敬する(一人の人間として尊重する)
信頼する(子どもの力を信じて見守る)
受容する(ありのままの存在を受け入れる)
意見の違いを交渉する(どちらかが折れるのではなく、歩み寄る)

 

親子交流を通して、子どもは両親の不仲の間に立ち、心の葛藤があります。
だからこそ傷つけて欲しくないと思います。

また、親子交流の時間は限られているからこそ、こうした「育む言葉」を大切にしたいですね。 私自身も過去の失敗を教訓に、今目の前にいる子どもたちとの関わりを大切にしていきたいと思っています。